会場である上台集会所に集まった参加者は36人。定員(30人)オーバーでしたが問題はありません。
簡単な説明のあと、2班に分かれて出発しました。
第1班は最初に「はれぱん」を目指します。お店に行くまでの途中は、本郷町や本牧の商店街を眺めながら進みました。
過去のうんちくツアーに参加してもらったお店を紹介しながらの商店街歩きです。
途中から千代崎川にフタをした旧道を旧西泉橋近くまで行くと、オレンジ色の大きな「はれぱん」と書かれた旗が見えてきます。
店頭には「歓迎」の看板が!!
お店は右角のマンションの1階、ちょっと引っ込んだところにあります。先客が2名、しばし待つことに。
ご主人の宮川幸治さんのお話によると、ご本人は商品開発と販売を担当し、奥様が主に製造を担当しているそうです。
毎日焼いているパンは30種ほど。5月に打ち合わせにお邪魔したしたときにあった、緑色をした形も柏餅のようなパンなど、季節感を大切にしているとのことでした。
続いて奥様から、自分は口当たりの柔らかいパンが好きなので、そのようなパンを作りたかった、豆乳パン、無塩パンなど身体に優しいことを念頭にパン作りをしている、とのお話がありました。
今回の交流会のために、自家製天然酵母を使用した特製アンパンを2種類作っていただき、参加者全員で味わい、大変好評でした。
こちらは隣のお店のご主人。ツアー客が大勢来ていたのですが、そんな参加者のために中国茶を入れてくださいました。
嬉しいじゃありませんか。
このあと一行は次のお店へ向かいます。
「小林薬局」が数軒先に移転したあとに2011年11月4日、金沢春恵さんがオープンさせたく薬膳カフェ「Spring Door(スプリングドア)」です。
お茶やケーキだけではなく、昼間はランチも提供しています。
カウンター席3人、テーブル席8人というこじんまりした雰囲気。
薬膳カフェという感じの造りでしょうか。
店内はもちろん禁煙! かかっているBGMもクラシック! 美味しくてお洒落なカフェです。
店内でひときわ目立つのは国際薬膳師の免許です。薬膳中心のランチやディナーは中医薬膳の理論に基づき、体質別や身体の状況に応じて料理を提供しているとのこと。
昨年は、2013年のガチ丼に続き、薬膳黒カレーで「ガチカレー!」にも参戦。決勝戦まで進みましたが惜しくも選外でしたが…
金沢さんは国際薬膳師の他にも、1級フードアナリスト、JFAA箸認定講師、フードライターなどなど、様々な肩書をお持ちです。
今後はそれらを活かした出版を目指しているそうですが、詳しいお話は交流会でお聞きすることにして、次のお店「創作イタリアン バンビーノ」に向かいました。
ここは、横浜市の商店街店舗誘致事業により2013年10月、本牧通りにオープンした創作イタリアンバルです。
土曜日の昼過ぎということで、食事に来ているお客さんが多く、店主からはあまりお話を聞くことができませんでしたが、参加者は興味を持って店内を眺めていたようです。
3店舗を巡った一行は、交流会の会場である上台集会所に戻りました。
最初に本郷町商栄会会長から昔の商店街の様子をお聴きしました。
小さい寝具店をやっていましたが、倉庫は広かったですね。
昭和30年代、40年代は米軍エリアⅠ、Ⅱ、根岸なども含めて商圏にしていました。やがて西武団地もできてかなり広がりました。
暮れになるとどの店もよく売れたものです。
アーケードの下は子供連れでは歩けないほど混雑していました。
当時は本郷町商栄会の宣伝部長をやっていたので、いろいろな企画を立てました。
射的なんかもやったのですが、ちょっと趣向を凝らしていましたね。景品は宝くじや世界の切手、あるいは商店街の商品などを入れた缶詰でした。
それを50万個も作ったのです。
当時はグレンダイザーというロボットが流行っていて、玩具の「やまざき」でもよく売られていましたが、これの大きなものを本牧に呼ぶ計画を立てたのです。
3メートル以上の高さがあるのです。こんなのが本牧通りを歩くのですから交通はストップさせなければなりません。
警察と交渉して、交通安全のイベントとしてやることになりました。
しかも、このあと交通指導員になることも条件になっており、おかげさまで今も交通安全協会で活動をさせていただいております。
このイベントには13万人くらいの人出がありました。アーケードの上にもお客さんが一杯ならんでいたものです。
一通りお話しを聞いたところで、「スプリングドア」の薬膳カレーが登場しました。
「ガチカレー!」に参戦している同店から、試食用にお持ちいただいたものです。
ほんの少しですが・・・運営スタッフが盛り付けをしてくれました。
これは黄色いカレー。
こちらは黒カレーです。
薬膳は不味いと思っていた参加者も、「これは美味しい!」と話していました。
店主によると「美味しくなければ薬膳とは言えません」。
身体にいいものを美味しく食べるのが薬膳料理だそうです。
これを食べながら「スプリングドア」の店主からお話を聞きます。
薬膳カフェ「スプリングドア」は2011年11月にオープンしました。
昨年はガチ丼に出場し、今年はガチカレーに参戦しています。もちろん薬膳カレーです。
(皆さんに試食していただいた黒いカレーが薬膳カレー)
黄色いご飯を作るために「うこん」を使うことを考えましたけど、この食材は妊婦さんにはあまり良くないので、パームフルーツを使用しました。
これはビタミンA,Eのほかにコエンザイムも豊富です。
黒いカレーですが、そこに黒ゴマを入れて、まろやかに仕立て上げました。
薬膳を始めるきっかけは、20歳の時に病気にかかり、自然食の勉強をしたことに始まります。
それまでの食べ方がよくなかったことに気がつきました。生野菜もよくありません。
食べ物には陰と陽があります。
地上の物は身体を冷やす、地下の物は身体を温める、そういうことも知っておいた方がいいですね。
カレーも体を冷やすのです。
事務の仕事をしながら、そういうことに気がつつように・・・。
そのころ、このままでいいのかと考えはじめ、事務の仕事を辞めました。自分の棚卸をやったんです。
そして職業訓練行きました。
開業してから、「食って、こんなに人を幸せにしてくれるんだ」と言われた時、本当に嬉しかったです。
このあと、参加者と店主との間で質疑を含めて交流しました。
楽しくて、美味しくて、ためになる「商店街うんちくツアー」でした。
第11回は今年、6月20日に開催されます。
posted by よんなん&SL/sm
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