8月28日(土)に開催された第2回商店街うんちくツアー。参加者は約30名だった。
上台集会所で商店会からのご挨拶、行事概要説明などがあったあと、2班に分かれて出発。
Bグループにはテレビ神奈川の報道局の方々が随行し、一緒に取材をしていった。
まず最初に訪問したのは「小澤建具店」。創業95年になるという老舗だ。
若い人ばかりではなく、「けんぐやさん」、「けんぐやさん」という人がいますが、「たてぐや」と読めないんですね。「何作っているんですか」とも聞かれますよ。
知らない人が多くなったなぁ…
昭和30年代がいちばん良かったね。この商店街にはアーケードがあってね、ずらっとネオンがついていたの。
サッシがでてきてからこの業界は景気が悪くなってきたのさ。
市電? 当時の電車はここ(本牧1丁目)で折り返していたんだ。
うちの親父は終電まで働いていたよ。朝は始発電車と一緒に仕事を始めていました。
私の代になって建具製作技能士というのができました。
文化体育館で試験があってね、材料を与えられて、2、3時間で作るというもの。
機械など使わず全部手作業で作りました。この資格がないと職人を使えなかったのね。今は、こんなことないけどね。
カンナにもいろいろな種類があります。みんな幅や形が違うんです。
(作業場に置かれた欄間を示しながら)これは60年前に親父が作ったものです。組子ですね。全部手作り。
髪の毛一本分の厚さが違っても組み立てられなくなるんです。
接着剤? ボンドなんか使っていません。当時はそんなものはないから、朝ご飯を炊くとそれを練るんです。それを糊として使っていた。
だから、ネズミが食べちゃうんです。
うちには職人が3人いたけど、仕事を簡単には教えてくれない。自分で見て覚えるんです。
職人とは別に住み込みの小僧さんもいました。
職人に同じことを二度聞くと金槌で叩かれたものです。今でも頭がへこんでいる人がいるくらいです。
夜中、小僧さんがトイレで泣いていることもよくありました。
話は尽きないが、時間が来たので次のお店へ移動。
0 件のコメント:
コメントを投稿