2012年11月10日土曜日

本牧を巡る「第7回商店街うんちくツアー」が開催された(3)

山崎玩具店(本郷町商栄会)

   

本牧マーケット時代からですので、もう50年以上やっています。
(お話が始まってすぐ子どもがおもちゃを買いに来た)



 やっぱり、おもちゃは男の子です。いま買っていったものも、あの辺の空き地に座ってゲームをやるんですよ。店内の隙間でやっている子もいます。今はこういうカードゲームが流行っているんです。
 このゲームはもう15年も続いています。同じもので15年も続くというのは珍しいですよ。

 売っているカードはランダムに何枚か入っています。これを集めてデッキというものを作って、それで対戦するというゲームです。
 昔はプラモデルなんかを作っていましたが、最近の子は不器用なんでしょうかね、作らなくなってしまいました。



 説明書を読んで、部材を切って接着剤でくっつけて…ということが面倒くさいのでしょうか、だんだんできなくなってきているんですね。ハサミも満足に使えないわけです。

 だからメーカーも子どもさんに合わせて、切らなくてもいい、塗らなくてもいい、接着剤を使わなくてもいいようなものを作ってくるのです。だから接着剤を置いても売れないわけです。



(参加者)「昔は一つ作ったら、もうワンランク上のものを作りましょう、ということでしたよね」

 そう、そう、今は逆になっちゃっているんです、だんだん楽な方へ向っていく。だからプラモデルを作っているのはお父さんたちなの。
今の子がお父さんになっても作ってあげられない、教えてあげられないでしょうね。

(参加者)「プラモデルの作り方講習会なんかを開催したらどうでしょうかね、コミュニティハウスなんかを使って」
(参加者)「昔から、こういうおもちゃ屋さんというのは子どもの集会所じゃないですか」
(参加者)「今の大人はお店の中に入りたいんだけど、連れてきてもらわないと入れない。でも、一回入ったらあとは自分で来れるんです。子どもも同じなんですね」



 うちは主人が亡くなって3年ですが、2階には昔のおもちゃがたくさん残っているんです。その中にはマニアが喜びそうなものがあるのですが、彼らは「こんにちわ」でもなく音も無く入ってきて、いつのまにか何も言わずに帰って行きます。

(参加者)「ここのご主人はおもちゃにすごくこだわりのある人でした。昔、こどもの水鉄砲を買いに来たとき聞いたのですが、水鉄砲なんてみんな同じだと思うでしょ。でも違うんです、ここのご主人が仕入れていたのは日本で特許を取っているようなものでした。うんちくをたくさん語っていただき、それを買って帰ったのですが、ぜんぜん壊れない、そしてよく飛ぶんです。ここではお話をしながら買えるのが良かった」



 今は問屋さんが辞めていっちゃってね。小売店は大型店にかなわないから止めて行くでしょ、そうすると問屋さんも減ってくる。

(参加者)「このゲームカードはどのくらいあるんですか」

 もう15年も続いているゲームですから、ものすごい数だと思いますよ。
でも、今の子どもたちはこれを見て、自分が持っているか持っていないか、すぐ分かるんです。
そういうところはすごいですね。



posted by よんなん

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