2010年4月9日金曜日

本牧で商店街うんちくツアー 参加者のアンケート結果編



参加者に回答していただいたアンケートの結果をご紹介して、このシリーズを終了したいと思います。

== 今回、うんちくを披露してくれた店主へ一言 ==
■何気なくおいてある商品もこだわりがあるのを知った。
■忙しいところをお店の中まで見学させていただき普段知らなかったところが見えて楽しかった。
■それぞれの「こだわり」に感激です!!
■本郷町の商店街の歴史などを聴けて楽しかったです。
■日頃お店の前を通っていても言葉を交わした事が無かったのでお話を聴く事が出来て、買い物をする気になりました。
■スーパーには無い個性が出ており、お話も楽しかったです。長年、この土地でお店を営むご苦労が商品に表れていますね!!
■紹介してもらうと、お店を利用したくなります。良いと思います。
■是非、お買い物にまた来たいです。丁寧な説明をありがとうございました。
■色々と楽しく聴かせていただきました。ありがとうございました。
■今後とも「こだわり」あるお店づくりをお願いいたします。
■森北さん…珍しい野菜にビックリ/たかはしさん…お肉を使ったレシピに感動!買うときに相談できるのがGOOD!/満寿屋さん…見て納得、食べて美味しい!/岩田屋さん…お酒美味しかったです!利酒は全部ハズレてしまいましたが・・
■満寿屋さん…パスタ美味しかったです!/たかはしさん…太田なわのれんと関係があるとお聞きし納得です。焼き豚買ってみます。/森北さん…「ぬか床」チャレンジしてみます!/岩太屋さん…「ワンまいる」注文してみますね!!
■昔の本郷町のように活気のある商店街がいつまでも続きますように!
■店主の皆さんのお店に対する愛、思いをひしひしと感じ、今後も商店街にがんばってほしい!!と思いました。応援しています。

== ナポリタンのシェフへの感想 ==
■すごくおいしかった。食材も良かった。
■なつかしい味でした。
■大変、味良くいただきました。
■味がとても良い。ソースは何を使ったのでしょうか?!
■私はソフトな麺が好きなのですが、少し硬めの麺もおいしくいただきました。味が良かったです。
■麺のもっちり感がとてもよかった。酸味と甘みのあるなつかしい味で満足です。ありがとうございました。
■今後のご活躍を楽しみにしております。
■さすがは、ナポリタン学会、とてもおいしかったです。さらなる精進を期待しています。
■美味しかったです。さっぱりしている。
■カッコいーい!!本買います。
■美味しい!!
■大変美味しかったです。
■とても美味しかったです。
■ごちそうさまでした。美味しかったです。
■ナポリタン学会!知りませんでした。おいしいはずですね~とても好きな味でした。ごちそうさまです。
■ウデ上げたな~!(大下こだま、ひびき風に)チッチキチーっ!

 今回のうんちくツアーでご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。
 そして、参加してくださった市民の方々、本牧の商店街を今後ともよろしく!
 またこの記事で初めてお店を知った方々、これを機会に買い物に出かけてみてはいかがでしょうか。

本牧で商店街うんちくツアー 日本ナポリタ学会会長ごあいさつ編



美味しいナポリタンの試食、大谷さんによる興味深い本牧の昔話しも終わって、いよいよ最後の締めとなった。
 商店街からは満寿屋さんのごあいさつがあり、そのあと「中本牧コミュニティハウス」や「第4南部元気づくりの会」が紹介された。

  

 そして最後に、日本ナポリタン学会の田中氏、小森氏からナポリタンに対する思い入れや今後の抱負などが述べられた。

  
 
 さらに、この日は運良くというか、相乗りというか、田中氏が執筆した『麺食力』(3月24日発行)という本が参加者に紹介された。
 これは20074月より横浜開港150周年記念個人的企画として「ハマっち!」のブログにて発信してきた麺類に関する情報を書籍化したもの。
 番外編も含めて180回近くアップされてきたが、これに加筆修正して出版したという。

 あとで聞いたところによれば、彼のサイン入り本が飛ぶように売れたらしい。

2010年4月8日木曜日

本牧で商店街うんちくツアー 本牧・本郷町の歴史を語る編



本牧ナポリタン試食のあとは、中区歴史保存会の大谷卓雄さんによる「町の記憶 ~写真とお話で振り返るチョット前の本牧~」と題した講演が行われた。

  

 まず最初に映し出されたのは、この日会場となった上台集会所の位置にかつてあった市場の写真。
 当時は本牧公設市場という名称で、関東大震災前の大正7年12月にオープンした。
 
  


 『横浜近代史総合年表』(有隣堂/松信太助編/石井光太郎・東海林静雄監修)によれば、本牧町字上台に市設上台小売市場が設置されたのは大正15年6月。
 そこから考えると、本牧公設市場は震災で倒壊し、その後、上台小売市場として再出発したのであろうか。

 いまのような住宅を含む複合的な建物になったのは昭和47年である。その2年後、ビルの2階に上台集会所が設置された。

 何年か前、市設小売市場が廃止されたとき、上台市場は「グルッペ本牧」として生き残ってきたのだが、昨年それも閉店し、現在、跡地にはスーパーマーケット「上州屋」が入居している。

 さて、そんな市場の歴史話のあとは、この地域に関係する有名なものが2つ紹介された。

 一つは外国人墓地の向か側にある山手資料館。横浜に唯一現存する明治時代の木造洋館だ。
 この素敵な洋館は2度の移築を経て現在地に建っているのだが、最初に建造されたのは、この上台集会所があるすぐ隣の場所だったのである。

  

 詳しくはこちらの記事をご覧いただきたい。
http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=21439

 もう一つは尾崎士郎の『人生劇場』に登場する飛車角というヤクザ。彼は実在の人物で本牧に住んでいた。
 私はその箇所を読んだ記憶がないのだが、大谷さんの話では「飛車角が千代崎町の暗がりから飛び出してきた…云々」と書いてあるそうだ。

 千代崎町で生まれ育った神奈川近代文学館館長・紀田順一郎氏はホームページでこんなことを書いている。

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 尾崎士郎の『人生劇場』に登場する飛車角というヤクザも、新潟出身の実在の人物で、一時本牧に住んでいたことがある。
 行きつけのパン屋の老主人がこの飛車角の知り合いで、私が学生時代まで、夏になるとクリカラ紋(入れ墨)の上半身を見せびらかしながら夕涼みをしていたのを思い出す。



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 大谷さんのお話は時間の都合で15分間と短かったのが残念。
 でも、また次回がある。それまで楽しみを取っておこう。

2010年4月7日水曜日

本牧で商店街うんちくツアー ナポリタンの試食編



 いよいよお待ちかねの試食タイム!

  麺の茹で具合も炒め方もバッチリである。
 もちろんハムもピーマンも玉ネギも美味しい。

  

 これらをまとめているのはごく普通のケチャップだが、隠し味にバターを入れているようで、なかなかコクがあって、いかにも本牧で食べるにふさわしい味わいである。

  


 これに添えられた中本牧コミュニティハウスこだわりのスープがまた絶品だった。
 さらには金町小かぶのサラダ。
 無農薬だからバリバリ食べられる。

  


 食事をしているうちに、町内会長がお持ちくださった昔の写真が回覧されてきた。
 参加者は古い時代の本牧の風景を食い入るように眺めていた。

本牧で商店街うんちくツアー 美濃屋あられ製造本舗から「横濱ビア柿」の差し入れ



この日、日本ナポリタン学会からスパゲッティの制作に協力してくれたのは、田中会長と「美濃屋あられ製造本舗」の役員でもある小森さん。


 


 小森さんには、同社が「ビールに最も合う柿ピー」を目指して開発した「横濱ビア柿」を携えて駆けつけていただいた。

 通常の「柿ピー」が和風だしを使用しているのに対し、「横濱ビア柿」は洋風の味付け。
 ハバネロの辛味が旨みを引き出している。


  

 調理中の小森氏から少し試食させていただいたら、本当にビールが欲しくなってきた。
 が、ここはまだイベントの最中。
 終了までグッと我慢だ。

  


 「横濱ビア柿」は、このあと参加者らに配られた。

参考


 

2010年4月6日火曜日

本牧で商店街うんちくツアー ナポリタンの調理編



さて、うんちくツアー参加者が商店を巡っている間に、日本ナポリタン学会の会員と地元町内会の有志の方々によって、ナポリタンスパゲッティが作られていた。
 使用した食材は、もちろん本牧で仕入れたもの。
 
スパゲッティは「満寿屋」から、ピーマン・玉ネギは「森北」から、ハムとケチャップは「たかはし」から提供していただいた。
 料理のレシピには日本ナポリタン学会の本牧バージョンを使用した。
 新鮮で品質の良い食材、こだわりのレシピ、しかも主任シェフに田中会長を迎えたのだから、この日のナポリタンは作る前からその美味しさが保証されていたも同然だ。

 

 この日は町内会の方だけではなく、中本牧コミュニティハウスからも調理に参加していただいた。

 

 調理場を覗くと、ナポリタンに添えるサラダやスープが作られ、あたり一帯に美味しい匂いが漂っていた。

本牧で商店街うんちくツアー 製麺・製菓の「満寿屋」編



さて、「肉のたかはし」を出た我々は、すぐ隣の「満寿屋」へ移動。
 お店の方から「中へどうぞ」と勧められ、みんなでゾロゾロと入って行くと、ご主人と日本ナポリタン学会会長の田中氏が、今まさに試食用のスパゲッティを茹でている最中であった。

 このお二人なら茹で方も、その後の処理の仕方もバッチリだろう。
 あとの試食が楽しみである。

 後ろを振り返ると、こちらでは和菓子職人の源さんが饅頭を作っているところであった。


    
  源さんとはどんな方なのだろうか。
 以下はお店のブログ「満寿屋でござーい」に掲載された源さんの言葉。

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 和菓子職人 源(げん)
 満寿屋に来て45年
 得意商品 まんじゅう

 ここに来る前はそば屋をやっていたんだ。当初分からないからやめた和菓子職人さんのところへ日曜の度に遊びに行って、手伝いながら覚えたもんだ。
 あとは本を買ってきて読んだりして、自分なりに創意工夫したよ。

 初めはあんこ練るんだって分かりゃしない。
 花にならないで団子になっちゃうとか、まんじゅうだってまんまるくなったりして・・・

 それだって、やる気さえあればなんとかなっちゃうんだ。

 こったものを作るのではなく、普通の和菓子を作るんだ。

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 ここは麺もうまいが、和菓子だって美味しいのである。


 さて、ご主人がスパゲッティを茹で終えたので、いよいよ製麺所の見学である。
 店の一番奥が工場になっている。

  


 ひとくちに小麦粉といっても様々な種類があり、和菓子、ラーメン、パスタ、うどんなど、その製品によってそれらを使い分けており、倉庫には小麦粉の袋が積み上げられていた。

 この日はラーメンの製造を見せていただいた。
 まるで新聞工場のパルプのように、グルグル巻きにされた麺を切断装置の中に流し込んでいくと、柳のようなラーメンが流れ出てきた。
 端末の一部装置を入れ替えると、今度は縮れ麺が!


 どのようにして縮れを発生させるのか、お話を聞いて納得。人間の工夫って凄いなぁと感心した。

 営業時間中にもかかわらず、こんな奥深い所まで見学させていただき感謝しつつ、試食場所である上台集会所に戻った。

2010年4月2日金曜日

本牧で商店街うんちくツアー 肉の「たかはし」編


「岩太屋」を出た一行は本牧通りを引き返し、次の訪問店である「肉のたかはし」に向かった。
 それほど広くない店内で、ご主人から肉に関するうんちくや店の歴史などを伺う。  



 そこで、私は「たかはし」に来るたびに不思議に思っていたことがあるので、そのことについて質問してみた。
 それはここの店名。
 店頭の看板を見ると「宮崎商店 肉のたかはし」と書かれているのだ。

 http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=25288

 このお肉屋さんは「宮崎」なのか?
 それとも「たかはし」なのか?

 会社名は有限会社宮崎商店で、「肉のたかはし」というのは屋号なのだが、問題はなぜ「たかはし」を名乗っているのか、である。



 ご主人のお話を聞いて、長年の疑問がひとつ解消した。

 横浜の老舗牛鍋店といえば「太田なわのれん」、「じゃのめや」、「荒井屋」が有名。
 このうち最も歴史のあるのが「太田なわのれん」で、明治元年に高橋音吉という人が創業しているのだが、実は「肉のたかはし」はこの創業者の親戚筋だったのである。

 その関係で、今でも「太田なわのれん」では「肉のたかはし」の牛肉を使用しているというお話だった。

 そんなスゴイ歴史なのに同店のホームページには書かれていない。




 奥ゆかしい店である。

 そして嬉しいのは毎日16時から18時の揚げ物タイムサービス!
 豚ロースカツ、ヒレカツ、チキンカツなど、1枚からOK!だそうだ。
 16001800の間はお店で買い上げた商品に、パン粉をつけて揚げてから渡してくれる。

 今日の帰りにでも寄ってみるかな。