2009年11月10日火曜日

「満寿屋」の生パスタがすごいッス!@本郷町商店街


「本牧の中華料理店は侮れないぞ」とはよく言われろことだが、実は中華以外でもすごい店が点在しているのである。

 今日ご紹介するのは大正13年創業の製麺所&小売店「満寿屋」さん。

 お店はレトロな商店街(本郷町商栄会)の中ほどにあって、いつも買い物客で賑わっている。間口はそれほど広くないのだが、奥行きが深く、後方が麺や和菓子の製造部門になっている。

満寿屋の店内と製造現場↓

 店頭に並んでいる商品は種類が豊富で、ゆでめん、生めん、生中華めん、蒸しめん、揚げめん、乾麺、生パスタ、もち、和菓子…ほかに麺つゆ、スープ、パスタソースまで売られている。

 私がここでよく買うのは生パスタ。なかでもご贔屓はフェトチーネだ。

 
 「満寿屋」で売っているパスタソースを使ってもいいのだが、今回はサラダ風に仕立ててみた。
 一緒に和えたのはキュウリとトマト。夏向きのサラダであるが、季節にこだわらずに頂きたいもの。

 乾麺と比べると、茹でる時間が少なく、食感もモチモチしていて美味しい。



 ちなみに、「ナポリタンVSイタリアン スパゲティ頂上対決!」でナポリタン側の麺として使用されたのが、ここの製品だとか。↓

 「満寿屋」の美味しいパスタでこんなのを作った人もいる。ポルチーニのタリアテッレ↓


お店情報■
店名:満寿屋
住所:中区本牧町2-51
電話:045-622-8898
HP:http://www.masuya-net.com/

2009年11月9日月曜日

本牧の香り



 本牧・本郷町で感じる3つの香り。
 それは“アメリカの香り”、“昭和の香り”、そして“海の香り”である。

 本牧通りに点在するカフェ・バーやアメ車販売店、輸入衣料品店などに、米軍接収時代の名残が垣間見られるし、本郷町から本牧2丁目にかけての商店街には、“三丁目の夕日”に出てきそうなお店があったりして、あまりの懐かしさについ涙ぐんでしまうほど、昭和レトロの雰囲気が漂っている。















 
▲アメリカの香り


 
 












▲昭和の香り

 そして、かつての海岸線は埋め立てられて海が遠くなってしまったとはいえ、いまだ本牧漁港は健在だし、江戸前ならぬ“牧前”の魚を扱う料理店や魚屋もある。
 エリア内に長く住んでいる古老たちとお喋りをしていると、漁師町だった頃の心意気がヒシヒシと伝わってくる。

 
 













▲海の香り

 本牧というのは、そんな3つの香りが混じり合った町だと思っていたのだが、実はもうひとつあることに気がついた。
 それは“中華の香り”である。

 関内から来た車が山手隧道(麦田のトンネル)を抜けると、ラーメン屋、中華料理店がいくつも現れる。

 中華街のように店舗が密集しているわけではないが、一軒一軒が個性的で実力派揃いなのである。
 なかには創業以来100年近い歴史のある老舗も。

 また、エリア内には中華街で料理店を経営する方々が多数住んでいるし、さらに、本牧市民公園に行けば「上海横浜友好園」もある。


 ということで、本牧の香りは4つになった。

 アメリカの香り
 昭和の香り
 海の香り
 中華の香り

 それぞれが単独で香る町は、横浜にたくさんある。しかし、これらが混じり合った町というのは、ここ本牧しかないのでは。
 奥の深い町である。

2009年11月6日金曜日

本牧1丁目定点観測



 ここは本牧1丁目の交差点。
 1979年頃の撮影である。

 
 

 左角の小さな店はコーヒー・ホットドックの「アンデルセン」。
 その隣は「小田原食品店」。

 右の角には「喜久恵」。いなり寿司の看板が出ているが、当時の地図上では中華料理店と表示されている。
 ネットで検索すると、チャーシュー麺が美味しかったという記事がいくつかヒットする。
 私は行ったことがないのだが、もしかしたら名店だったのかも。

 それにしても、いなり寿司と中華のコラボとは…

 

 同じ場所を2009年に撮影。
 
 コーヒー「アンデルセン」の前には自動販売機が置かれ、お店は見えなくなっているが、実はこのすぐ裏に喫茶「アンデルセン」が営業しているのである。

 この「アンデルセン」は独特の雰囲気を持つ喫茶店。


 「小田原食品店」跡にはハルピン料理の「再春菜館」が入っている。刀削麺が美味しいと評判の店だ。
 
 右側の角の中華料理「喜久恵」は、ずっとシャッターが閉まったままであるが、閉店したのであろうか。

侮れない本牧中華 麺ロードを行く その⑦「龍華」


 本郷町商店街にあった中華料理店「天府」が閉店し、そのあとに「龍華」という中華料理店がオープンしていた。

 

 前の店と同じように店舗前でパックの小売りもしている。似たような営業スタイルであるが、大きな違いが一つある。

 それは、モーニングサービスを行っていることだ!

 

 中華街でも、こんなサービスをやっている店は少ないはず。
 かつての「安記」では、朝8時30分頃からお粥を食べることができたのだが、最近はそれもできなくなっている。

 わずかに「謝甜記二号店」と「馬さんの店 龍仙」で朝粥をやっているくらいだ。

 

 五目粥。
 具はエビ、ホタテ、イカが各2個、それに長ネギとレタスの千切りという五目。
 店頭のメニューによれば、これに揚げパンが付くはずなのだが、この日はシュウマイが1個だった。

 味はアッサリ。コッテリしたものが好きな方にとっては、少々物足りないかもね。
 逆に、病み上がりの方にはちょうど良い塩梅かな。


2009年11月4日水曜日

侮れない本牧中華 麺ロードを行く その⑤「喜楽」



 本牧における老舗中華料理店の「喜楽」。現在のご主人は36年前に代替わりして3代目か4代目だというから、お店自体の歴史は相当古いはず。
 昭和31年の住宅地図にも「喜楽」が掲載されているので、少なくとも50年以上は同じ名前で営業を続けていることになる。



 ここは単に老舗というだけではなく、冷やしサンマー麺とか冷やしウマニソバといった各種「冷やし麺」が提供されていて、それがまた美味しいということで、地元住民のみならず有名食ブロガーにも支持されているのがスゴイところ。
 
 普通、冷やし中華といえば夏期限定のメニュー。早い店では6月ごろから張り紙を出し、9月末まで提供している。
 もちろん、ここ「喜楽」でも冷やし麺(850円)という夏期だけのメニューがあるのだが、それ以外に冷やし麺系のソバを一年中食べることができるのだ。
 
・冷やしサンマーメン(740円)
・冷やし肉ソバ(840円)
・冷やしウマニソバ(900円)
・冷やしエビソバ(900円)
・冷やしネギソバ(900円)
・冷たいラーメン(530円)

 この日食べたのは冷やし肉ソバ。ご覧のとおり麺と具は別々になっている。

 

 もちろん麺は冷たい。といっても冷やし中華ほどの冷たさではなく、今さっき茹でてすぐに冷水で冷やしました、という感じの温度である。
 スープは醤油系の濃い味付け。そこに氷が浮かんでいて、時間が経つにつれてスープは冷やされていき、かつ、濃度はちょうど良い具合に薄まっていく。

 具のほうは意外にも湯気が立ち上っているのでビックリ!

 まずはこれだけを食べてみる。
 あまりの旨さに……2度ビックリだ!!
 これは、まさに料理そのものである。

 次に、冷やし麺に温かい具を全部のせる。

 

 これを普通のソバのように食べると、不思議な食感が口中に広がる。
 冷たい麺は具によって温まり、逆に熱い具は冷たいスープによって冷やされていく。
 それでも部分的に熱い所と冷たい所が混在していたりして、舌や口蓋がどうしてよいか分からず困惑してしまう。

 そんなサプライズな「冷やしニクソバ」であった。

■店名:中華料理 喜楽
■住所:中区本牧町1-57
■電話:045-621-4959